【Memorandum】正体不明のクワガタムシについての例1

 2016年に採集されたGnaphaloryx sp.:ソリアシサビクワガタ不明種。2♂1♀原産地から出品されたが、1♂は逃してしまい1ペアのみ手元にある。

f:id:iVene:20230415163057j:image(産地の公表は控えるが、ヒントとして近縁種の分布が無い飛び地の産。インドネシアやマレーシアやフィリピンではない)

 未記載の分類群である可能性が高いものの個体数が少な過ぎる。他に同様な個体群が発見されているか不明。同産地から毎年様々な虫が採集されるようだが此のクワガタは3頭きりでそれ以外は全く見られない。。

 極稀にしか見つからない未記載種らしき生物集団が自然界には存在するという事を示す例の一つ。

【追記】

 こういう希少と考えられる未記載の生物集団が何処にいるのか一般的には未知であり、そして如何なる場所でもそういった可能性は秘められる。

【近況】

 ミャンマーから新たに白亜紀クワガタムシ科甲虫入り琥珀が見つかった報が入った。ニセルリクワガタに似た初見の形態の個体。未知を知るとき、毎度大きな驚きで頭が真っ白になる快感がある。