2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
"普通種"というのは沢山の個体数を観測しやすい。此の状況のメリットが何かというと、特定の生物集団について"集団内の連続的な変異幅"を理解し易くなる事が挙げられる。普通種の変異幅の出方を知っておけば、認知されにくい希少種の変異幅も少数個体からあ…
オーストラリア産Figulusの不足分を補充していた頃、見慣れない個体群があったから調べてみると其れ等は"Figulus trilobus Westwood, 1838:トリロブスチビクワガタ"であるらしいと知った。希少性は不明瞭だが普通種ではなさそう。 当時、分類屋の友人に意見…
インド東部アッサムから記載されたProsopocoilus (Kirchnerius) boreli (Boileau,1904):ボレルノコギリクワガタは希少種と知られ、インド東部ナガランド、ミャンマー北部に局在的な分布、またインド北東部アルナーチャル・プラデーシュ州とチベットで多産地…
ベトナム産クワガタムシ科で最も謎が深いものの一つに"ニセカスタノプテルスマルバネクワガタ"がある。既知種の何であるか未記載の分類群であるか不明瞭な事情もあるが、其れだけでなく希少性の謎が深い。 ("タムダオ産"マルバネクワガタ属不明種。故・西山…