2022年に採集されたPrismognathus sp. :オニクワガタ属不明種。当記事で産地データの公開は控えるが、iNaturalistで探すとデータに近い場所で外形のよく似た個体の観察記録が見つかる。同産地では他種は多数見かけるものの、此のオニクワガタ不明種だけは見かけない。
(オニクワガタ属不明種。中国四川省のシャンオニクワガタによく似るも、産地は結構離れる)
此の不明種について自身で行なった実物の観察が未だ1例であるため確かな事は言えない。産地から少し離れた周辺域に、近似したオニクワガタ属分類群の分布が幾つかあり、実物資料やタイプ画像資料と比較したところでは未記載別種の可能性が高いと考えられた。
比較用の近似種群を全て揃えていないと分類が解らない生物集団もありうる。ただ其れ等も今回の事例のように希少種ばかりだと分類難易度が更に増す。
【追記】
網羅的に比較しないと分化に気付かれない生物種というのも結構存在する。
しかし狙って見つけようと考えるのは博打的過ぎる。
https://kotozare.way-nifty.com/3/cat24103888/index.html
見つけるには全て準備が整った状態が理想的。
【雑記】
大英博物館で長期間に亘り所蔵物が盗難されていた等云々分かったらしい。
https://news.livedoor.com/article/detail/24877942/
対策はどうするのかな。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_64dec14ae4b02dac6d5ec0a5
管理責任者の仕事が低品質だったと。
https://news.yahoo.co.jp/articles/02e77c0b413bef35349e9bca7c8abef62e7dbf56
かなり長期間に亘り盗難されていたという事は、"管理が甘い実態"が盗っ人連中には有名だったのかも?
https://artnewsjapan.com/article/1478
"元々盗難品が展示されているだけ"と考える人達も沢山いる。
https://www.bbc.com/japanese/66631724
目録が無いのは痛い。随分長い間放置されてきたんだろうけど、其のあいだ誰も目録を刷新して作ろうという発想にならなかったのも不思議な話。
https://www.bbc.com/japanese/66625902
どの博物館にしてもそうだけど、仕事ぶりが不透明で分からない部分が多いという実態が、良くない事が起きやすい環境を作り出しているのかもね。
https://x.com/britannia_ball/status/1695737755597414429?s=46&t=6MVYq5Ovmu_MXJ16l5mXpw